お笑いコンビ「令和ロマン」の高比良くるまさんは、その独特な勉強法と高い知性で注目を集めています。中高時代は勉強にほとんど時間を割かず、ラグビー部の活動に打ち込んでいたにもかかわらず、浪人を経て慶應義塾大学文学部に合格しました。その後、大学を中退し、お笑いの道へ進んだ彼の人生は、多くの人々にとって興味深いものとなっています。
高比良くるまの学生時代：勉強よりもラグビーに情熱を注いだ日々
高比良くるまさんは、東京都の本郷中学校・高等学校に通い、中高一貫の男子校で学生生活を送りました。この学校は偏差値70を誇る進学校として知られています。しかし、彼は勉強よりもラグビー部の活動に熱中し、週5日の練習や週末の試合に明け暮れていました。その結果、学業成績は芳しくなく、中学1年の終わり頃から常に下位をさまよっていたといいます。それでも、彼は「勉強はできない」と割り切り、ラグビーと授業中のユーモアに全力を注いでいたそうです。
浪人生活と独自の受験戦略：科目を絞り込んだ効率的な学習法
高校卒業後、高比良くるまさんは浪人生活を選択しました。中高時代に勉強の習慣がなかった彼は、受験科目を最小限に抑える戦略を立て、科目数が少ない慶應義塾大学文学部を志望しました。特に英語試験では、辞書の持ち込みが可能であったため、東大に現役合格した友人から譲り受けた辞書を活用し、過去問を徹底的に解くことで対策を行いました。また、日本史は近現代史に重点を置き、効率的な学習を心がけた結果、見事合格を果たしました。
慶應義塾大学でのお笑い活動と中退の決断
大学入学後、高比良くるまさんは慶應義塾大学のお笑いサークル「お笑い道場O-keis」に所属し、9つのコンビを掛け持ちするほどお笑いに情熱を注ぎました。その中で、現在の相方である松井ケムリさんとも出会い、当時は「魔人無骨」というコンビ名で活動していました。しかし、学業には興味を持てず、留年を経験。最終的には、松井さんと同じタイミングでお笑い養成所NSCに入学するため、大学を中退する決断をしました。
幼少期の英才教育：江古田の幼稚園で培った知的基盤
高比良くるまさんの知性の根底には、幼少期の教育が大きく影響しています。彼は東京都練馬区にある江古田の幼稚園に通い、そこで英会話、漢字、九九、論語、百人一首の暗記など、多岐にわたる学習を経験しました。特に午後の「ブックランド」という授業では、自ら小説を執筆するなど、幼少期から創造性と知的好奇心を育んでいたことが伺えます。
お笑いの道での成功：NSC首席卒業とM-1グランプリ優勝
お笑い養成所NSC東京校では、同期133組の中で首席卒業を果たしました。その後、コンビ名を「令和ロマン」に改め、2023年のM-1グランプリで見事優勝を遂げました。この成功の背景には、彼の卓越した分析力と独自の戦略があり、幼少期から培ってきた知性と創造性が大いに活かされています。
まとめ：多彩な才能と努力で切り拓いた道
高比良くるまさんの人生は、勉強だけにとらわれず、自分の興味や情熱を追求することで新たな道を切り拓くことの大切さを教えてくれます。幼少期の英才教育、中高時代のスポーツへの情熱、独自の受験戦略、そしてお笑いの世界での成功。これらすべてが彼の多彩な才能と努力の賜物であり、多くの人々にとって大きな刺激となるでしょう。
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