お笑いコンビロンドンブーツ1号2号として知られる田村淳さん。テレビの司会者としても数多くの番組で活躍し、毒舌トークと知的な一面でファンを魅了しています。そんな田村淳さんですが、実は学歴コンプレックスを抱え、それをバネにして驚きの行動をとってきたのをご存じでしょうか?
また、音楽好きとしても知られる彼の心の支えとなっていたのが、伝説のメロコアバンドHi-STANDARD(ハイスタ)。今回はそんな田村淳さんの「学歴」と「ハイスタ」という異なる軸を、人生の転機という視点から掘り下げていきます。
田村淳の学歴は?中卒ではないけど“劣等感”の正体とは
お笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳さん。芸能界では抜群のトーク力と頭の回転の速さで知られていますが、実は本人がずっと抱えてきたのが「学歴コンプレックス」です。
ネットでも「田村淳 学歴」「田村淳 中卒?」といった検索がよく見られますが、結論から言うと中卒ではありません。しっかり高校を卒業しており、さらにその後、大学にも進学しています。ただ、いわゆる進学校ではなかったことが、彼にある種の“劣等感”を植え付けたと本人も語っています。
この記事では、田村淳さんの学歴や過去の発言、そして東大受験挑戦や中央大学卒業までの歩みを、詳しく掘り下げて紹介します。
高校は山口県立下関中央工業高校(現・下関工科高校)
田村淳さんは山口県下関市の出身で、地元の山口県立下関中央工業高校(現在の下関工科高校)を卒業しています。専門系の工業高校であり、偏差値は約40前後とされており、進学実績という点では決して高くない高校です。
高校時代はお笑いに夢中で、学校の勉強にはあまり関心がなかったと語る淳さん。しかし、社会に出てから「学歴という肩書が自分にはない」という現実にぶつかります。
「自分には“学歴”という肩書がない。そこを埋めるために喋りで勝負しようと思った。」
このように、淳さん自身が語っているように、芸人としての努力の裏には、学歴に対する強い引け目や“劣等感”がありました。
「学歴コンプレックス」が田村淳を東大受験へと駆り立てた
YouTubeで東大受験企画を始動:「田村淳の大人の学び直し」
2018年、田村淳さんは自身のYouTubeチャンネルで「田村淳の大人の学び直し」という企画をスタートさせ、なんと東京大学文科一類の受験を目指すと宣言しました。
これには多くの人が驚かされましたが、淳さんの本気度は並々ならぬものでした。予備校に通い、参考書を山積みにして勉強に打ち込む日々。40歳を超えてからの東大受験というチャレンジは、決して“話題作り”ではなく、本気で学歴コンプレックスを乗り越えようとする挑戦だったのです。
結果としては不合格でしたが、その努力や姿勢は多くの視聴者に感動と勇気を与えました。
「挑戦する姿そのものがかっこいい」
「年齢関係なく、学び直す姿勢に感化された」
SNS上でも多くの共感の声が集まりました。
中央大学法学部(通信制)へ進学し、ついに卒業
東大受験後も学びへの意欲を失わなかった田村さんは、次なるステップとして中央大学法学部通信教育課程に入学。法律の基礎からコツコツと学び、2023年には無事に卒業を果たしました。
大学在学中は、テレビの仕事や家庭との両立もあり決して楽ではなかったようですが、時間を見つけては課題に取り組み、レポートや試験もこなしました。
「やっぱり、学びたい気持ちに年齢制限はないってことだね。」
と語るその姿は、「学歴は努力で手に入れるもの」ということを、まさに体現しています。
「学歴」よりも「学び直す姿勢」に価値がある時代
田村淳さんのように、社会に出てから学び直す人は近年増えています。文部科学省の調査によると、社会人のリカレント教育(学び直し)への関心は年々高まっており、2022年には過去最多の申込者数を記録したそうです。
「中卒ではないけど劣等感があった」と正直に語り、それでも前を向いて挑戦し続ける姿は、多くの人にとって希望のシンボルとも言えるでしょう。
ハイスタとの出会いが田村淳の人生を変えた
Hi-STANDARD(ハイスタ)は田村淳の心の支え
お笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳さんが、10代の頃から今に至るまで深く影響を受け続けているのが、Hi-STANDARD(ハイスタ)という伝説的なメロディックハードコアバンドです。
「音楽に救われた」という言葉はよく聞きますが、田村さんにとってのハイスタはまさに人生の指南書でした。
「勉強もできなかったし、友達もうまく作れなかった。でも、ハイスタの音楽が“生きてていい”と思わせてくれた。」
と語る田村さん。思春期の葛藤の中で、ハイスタのまっすぐで熱いメッセージに心を打たれたのです。
当時の日本の音楽シーンでは珍しかった、英語詞のパンクロック。それでも田村さんは、曲の雰囲気やインタビューを通して伝わる彼らの姿勢に共鳴し続けました。
「ハイスタがいなかったら、今の自分はいない」と語るほど、田村淳さんの価値観や人生観に強く影響を与えた存在がハイスタだったのです。
なぜ「ハイスタ」と「学歴」が田村淳の中で繋がるのか?
一見すると、ハイスタのような反骨精神あふれるパンクバンドと、学歴という堅いテーマは真逆に見えます。
しかし、田村さんの中ではこの2つは「自分らしく生きる」という一本の信念で繋がっていました。
ハイスタの音楽に込められたメッセージとは?
ハイスタの歌詞には、次のようなメッセージが繰り返し登場します。
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周囲に流されず、自分の意志で行動する
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学歴や肩書きにとらわれず、自分の価値を信じる
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どんな状況でも、希望を捨てない
田村さんが大人になってから「東大受験」にチャレンジしたのも、決して「周囲を驚かせたい」とか「見返したい」といった理由ではありませんでした。
「バカにされたくないという思いもあったけど、一番は“学ぶ喜び”を取り戻したかった」
と語っています。これはまさに、ハイスタが伝えてきた「自分の選択に誇りを持つ生き方」そのものです。
田村淳のように「大人の学び直し」をする人が増えている理由
田村淳さんのように、大人になってから学び直しに挑戦する人が今、確実に増えています。
「通信制大学」や「オンライン講座」の人気が上昇中
30代・40代・50代といった社会人層が、通信制大学や夜間・オンラインの学位取得プログラムに積極的に参加しています。
その背景には、以下のような理由があります。
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キャリアアップや資格取得を目指したい
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子どもに勉強する背中を見せたい
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一度諦めた夢にもう一度挑戦したい
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退職後のセカンドキャリアを考えたい
中でも田村淳さんのように「学び直し=自分らしい生き方の再確認」と考える人が増えているのが特徴です。
文部科学省のデータから見る学び直しの傾向
文部科学省の調査によると、2010年以降、大学や短大に在籍する社会人学生の数は約2倍に増加しています。
また、政府は「リカレント教育(社会人の学び直し)」を政策としても推進中。2024年度には、働きながら学べる制度の整備も進められ、より多くの人が「学び直し」に踏み出せる環境が整いつつあります。
「学歴」の意味が変わりつつある時代に
かつての日本では、学歴は「いい会社に入るための切符」として語られてきました。
しかし今では、その意味合いは変化しています。
学歴=ステータスから、学歴=自己実現へ
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自分の興味のある分野を深く学ぶために大学に入る
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自分自身をアップデートする手段として学ぶ
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もう一度、自分を信じるためにチャレンジする
こうした理由から、あえて「今さら」と思われがちな学び直しに挑戦する人が急増しているのです。
まとめ|田村淳が教えてくれた、学びと音楽の持つパワー
田村淳さんの人生には「学歴」も「ハイスタ」も、深く意味のあるキーワードとして存在しています。
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学歴コンプレックスをバネに、東大受験や通信大学に挑戦した
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ハイスタの音楽に支えられ、自由に自分らしく生きることを学んだ
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年齢を重ねても「挑戦すること」の価値を私たちに見せてくれた
田村さんのように、「過去を悔やむより、未来を選び直す」という生き方が、これからの時代を生きる私たちにとってのヒントになるのではないでしょうか?
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