お笑いコンビ・令和ロマンは、2023年M-1で優勝し、一気に全国区の人気者となりました。しかし、一部のファンの間では「令和ロマンは不仲なのでは?」という疑問の声も聞こえてきます。
その理由の一つとして、M-1の紹介VTRで「令和ロマンとは?」という質問に対し、二人が「他人事」と答えたことが挙げられます。さらに、さや香のように「ケンカの熱量がすごい」と言われるコンビと比べると、令和ロマンの二人はどこか距離感を感じるという意見もあります。
また、彼らのYouTube動画や舞台での様子を見ると、過剰な仲良しアピールをすることは少なく、お互いにある程度の距離を保ちつつ、プロフェッショナルな関係を築いているようにも見えます。
しかし、本当に彼らは“不仲”なのでしょうか?今回は、彼らの名言やエピソードを通じて、コンビとしての関係性やお互いの考え方を探っていきます。
令和ロマンの名言から見るコンビの絆
「愛してるよ」—相方への本音
2023年のイベントで、高比良くるま(くるま)が「相方に言われて一番嬉しかった言葉は?」という質問に対し、松井ケムリ(ケムリ)が答えたのは、
「愛してるよ」
この一言。普通の会話の中で相方に「愛してるよ」と伝えるコンビは珍しいでしょう。このエピソードだけでも、二人の間には深い信頼関係があることが伝わります。
また、この言葉を言える関係性は、単なるビジネスパートナー以上のものであることを示唆しています。単なる仕事上の関係であれば、「感謝している」や「頼りにしている」といった表現が一般的でしょう。しかし、「愛してるよ」という言葉を選んだことで、二人の絆が強いものであることがよくわかります。
「終わらせましょう」—M-1決勝の一言に込めた覚悟
令和ロマンが2023年のM-1決勝で1番手を引いた際、くるまが放った言葉が
「終わらせましょう」
この一言には、ただの意気込みではなく、M-1という舞台をどう作るか、どう魅せるかという視点が込められていました。
これは、単に自分たちの漫才を成功させるだけでなく、M-1という大会そのものを面白くする意識があることを示しています。この視座の高さこそが、天才と呼ばれる所以でしょう。
また、1番手というプレッシャーがかかる状況でも、この言葉を発したことは、彼らの強い自信と冷静な判断力を示しています。決勝の舞台で自分たちだけのことを考えるのではなく、大会全体の流れを意識する視点を持つというのは、漫才師としてのスケールの大きさを感じさせます。
「ケムリが楽しそうなとき、僕も楽しい」—くるまの相方愛
インタビューで「どんなときに楽しいと感じるか?」と問われたくるまは、
「ケムリが楽しそうなとき、僕も楽しい」
と語りました。これも、ただ仲が良いというだけではなく、「相方が楽しんでいることが自分の喜びでもある」という、芸人としての本質的な関係性が垣間見えます。
コンビ仲が良くなければ、相手の楽しさを自分の楽しみと感じることは難しいでしょう。この発言からは、くるまが相方に対して強い信頼と愛情を持っていることが伝わってきます。
令和ロマンのコンビ仲—本当は不仲ではない?
では、なぜ令和ロマンに「不仲説」が出てしまうのでしょうか?
その理由は、二人が表ではクールな関係を装っていることや、過度に“仲良しアピール”をしないことにあると考えられます。
カメラの前では生意気、裏では敬語?
実は令和ロマンの二人は、学生時代は先輩・後輩の関係でした。現在でも、
- 表では対等な立場で接するが、裏ではくるまがケムリに敬語を使うことがある
という話があり、上下関係を尊重している様子がうかがえます。これは単なるビジネスパートナーというよりも、長年の関係性の中で生まれた独特の距離感なのかもしれません。
まとめ:令和ロマンは“お笑いの未来”を見ているコンビ
令和ロマンには「不仲説」が囁かれていますが、実際にはお互いの関係を深く理解し合いながらも、ビジネスパートナーとしての距離感を大切にしているというのが実情でしょう。
また、彼らは単なる漫才師ではなく、
- M-1の場をどう活かすかを考える視点
- 相方の楽しさを自分の喜びとする姿勢
- 漫才を文化として発展させようとする意識
など、圧倒的な視座の高さを持っています。
これらの点から、令和ロマンは「天才」と称されるにふさわしい存在であり、今後もお笑い界をリードするコンビとして活躍することは間違いないでしょう。
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